今回は婚約指輪・結婚指輪の製造方法についてご紹介します。それぞれの特徴を知ることで、婚約指輪・結婚指輪を選ぶ際の選択肢が広がり、よりふたりの好みのリングに出会えるはずです。
婚約指輪・結婚指輪の製法は?
婚約指輪・結婚指輪の製造方法には大きく分けて、鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)の2種類があります。それぞれメリット・デメリットがあり、どちらの製法で作られたリングもそれぞれの美しさがあります。
鋳造ってどういうもの?
リングで多く用いられる鋳造法は、ロスト・ワックス・キャスティング法と呼ばれるものです。ワックス(ろう)で作った原型を用いて鋳(い)型を作り、その中にプラチナやゴールドなどの金属をどろどろに溶かしたものを流し込みます。固まったところで鋳型を外せば、ベースとなるリングが出来上がります。この後、表面を磨いたり宝石を留めたりして、リングとしての体裁を整え完成させます。
鋳造のリングのメリット・デメリットは?
鋳造では大量生産ができ、コストも低く抑えることができるので、現在のジュエリーは多くがこの製法で作られています。コンピューターなどで立体的にモデルを作ることもできるため、複雑で繊細なデザインが簡単に実現できるのが最大の魅力といえます。デメリットしては金属を流し込むため、仕上がりが少し柔らかく、鍛造に比べると耐久性がやや劣ることが挙げられます。これは金属を鋳型に流し込む際に、気泡が発生したり、金属の密度にむらができてしまったりすることに起因します。とはいえ、信頼おけるショップの商品であれば、そのような不良品はごくまれです。
鍛造ってどういうもの?
鍛造の伝統的な製法では、金属の塊をたたいたり伸ばしたりして棒状にし、それを曲げて溶接し、リングの形にしていきます。その後、装飾などを施し、やすりなどで磨き上げて完成です。言うなれば刀鍛冶のようなイメージで、職人の技量が必要とされます。
鍛造のリングのメリット・デメリットは?
伝統的な製法では金属が鍛えられ、引き締まるので、密度が高く強度が高いリングとなります。鋳造リングに比べると変形もしにくいと言えます。表面硬度が高いので、研磨したときにより輝きが増すのも大きな魅力です。ただ、金属に直接加工をするために、繊細で複雑なデザインを作るのは難しく、どうしてもシンプルなリングが多くなります。
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